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福本 一郎; 大村 悦二*
精密工学会誌, 67(6), p.916 - 921, 2001/06
高ピークパワーの超短パルスレーザーをターゲットに照射すると、照射領域が極短時間で蒸発し、熱伝導による影響の極めて小さい加工を行うことができる。そのため、精密・微細加工への応用が期待されている。超短パルスレーザーの加工分野への応用には、微視的アブレーションプロセスの解明が不可欠である。そこで、本論文では、金属ターゲットにガウシアンビームを照射した際に起こる微視的現象を、分子動力学法を用いてシミュレーションした。その結果、レーザー照射直後に表面下に強い衝撃波が発生し、表面上のレーザー照射部を起点として、円形に広がっていくことがわかった。また、この衝撃波の強度は、進行方向に対し一様ではなく、表面の垂線に対し15~40度の方向に強く現れることを示した。さらに、衝撃波が固液界面を通過する際、多数の転位が発生し、その一部は衝撃波とともに材料内に伝播することなどを明らかにした。
谷本 健一
精密工学会誌, ,
原子力プラント等を構成する機器の検査の実施や治工具等の開発に当って,これまで障害物としてみなされてきた狭隘部や高所にある配管部を,逆にロボット移動のための足場として積極的に利用し、遠隔操作で自動的に配管を渡り歩きながら検査を行う配管検査用ロボットを開発した。本報では,ロボットの構造と機能等について紹介する。